この人の本質は…


本当はこうなんじゃないかと思うぐらいに、小玉くんはか細い声でそう言ったんだ。


私の髪に触れるその手は…本当にそおっと添えられていて、


とっても繊細な感じがして…


いつもの小玉くんじゃないみたいだった。







人気のない中庭で…


しばらく小玉くんの


腕の中にいた…。