「未紗ちゃんこのシリーズが大好きでね。


バッグの他にハンカチやコインケースもあったのよ?状態がいいのはこれだけかしらねぇ…」


コータのお母さんは、バッグ片手に首を傾げる。


「え…と。これ処分する事、コータも知ってるのかな?」


「ええ。蔵の中にコータの物も一緒に色々入ってたから」


「そーなんだ。え…と、もしかして、このシリーズって…本のカバーとかもあったのかな」


もしあったとしたら…


それは…。







間違いであって欲しいと願いつつ


コータのお母さんの答えを待った。