「ハァハァ。。」
走り続けて5分。
もう限界だよ。もう遅刻していいや
そんな弱音を吐いていると突然
「おいッお前なにしてんだ?」
後ろから男の人の声が聞こえた
振り向くとそこには弘樹がいた
「あっ弘樹・・どうしたの?遅刻するよ?」
「どうしたのって、それ俺の台詞」
まぁそうなるね。しかも弘樹チャリ通だしな
「俺のチャリ乗ってけよ」
「えっ?」
「いいから俺長距離得意中の得意だしさ」
そっか野球部だから鍛えてるんだよね。さすが野球部。
「ホントいいの?」
「いいっつてんだろ!!ぐじぐじしてると時間すぎるぞ?」
「あっホントだ!!ありがとう弘樹!ちゃんとお返しするからね」
「おっおう」

うちはそういってチャリをこいで何とかぎりぎり学校に着いた。
ありがとう弘樹。

「おはよう」
あっ小林先生・・先生は朝だからスーツだった。すごくシンプル
なスーツで周りの女子もみんな釘付け。
そしてうちも
「あっおはようございます。あっもうこんな時間だ!!
 先生、今日も体育よろしくね!!」
昨日の事があってちょっとまだ心残り・・
「あっ・・あとで」
先生はちょっとビックリしたようだった。

」ガラガラ「
「あっ瑞希☆おはよう」
奈穂がお出迎えしてくれた。
「おはよ・・はぁはぁ」
まだうちは息切れ中です。あっそういえば弘樹大丈夫かな?
「どうした?瑞希?」
達哉が聞いてきた・
「いやっ、あのね?今日うち遅刻しそうになって頑張って走ってたら
弘樹が来てチャリ貸してくれたの。弘樹は自分走っていくからって」
「あいつもやるなぁ」
なぜか達哉がにやけるように言った
「どういう事?」
奈穂が言った
「まぁいろいろと~」
「いわぁーまたその発言!!!達哉ひっどーい」
この人達は・・またいちゃつき始めた。
」ガラガラ「
「あっ弘樹!!ありがとうホントごめんね?」
弘樹がチャイムがなる1分前に来た
「大丈夫だよ。全然大丈夫。いい運動になった」
ほんとに?心の中でそう言っていた自分。
なんで表にださなかったのかな?