×× 「ねーえ、大丈夫ー?」 遠くのほうで声が聞こえた。 「おーい、生きてますかー」 こんな状況でありながら、 あたしは深い眠りについていた。 「生きてるの、この子」 目を薄く開けると、 スーツを着た男の人が2人立っていた。