小説案

　
　
「………え？」


バッグの中からは、

財布が無くなっていた。



「嘘っ!!…盗まれた!?」


ダッシュで追いかけるも、

今時の子は逃げ足が速く、とても追いつけない。



やられた…油断してた…。


っていうか、あんなに小さい子が

盗みを働くなんて…。


財布には万札と千円札が数枚入っていた記憶がある。

しかも、キャッシュカードもある。



３０万くらい貯金してあったのに――…



思考回路は途絶え、

その場に座り込んでしまった。