「あのお…」 呆然としていると、 後ろから可愛らしい声が聞こえた。 振り向くと、 ファーの帽子を被った小さい女の子が 立っていた。 「あ…はい、あたしですか?」 …っていうか、 あたし以外居ないんだから あたしでしょ。 って自分に突っ込んでいたら、 ――さらに災難が襲った。