恥ずかしくなってギュッと目をつぶってしまった。 でも…何もなくて… 恐る恐る目を開けると目の前には意地悪そうに笑う王子様の顔。 手にはバラの花びらが… 「こんなものを頭につけるくらいだもの、バラが嫌いなわけないよね」 そう言って笑った王子様の顔を見て… 私の心臓は王子様にきこえちゃうんじゃないかっていうくらい高鳴った。 「はい」と私に花びらを渡して帰ろうとする王子様に,私は自分でもびっくりするような事を言っていた。 「明日の夜、またここで待っててもいいですか?」