*ハナコイ*



「王子様?」



不思議そうな顔で俺を見上げるロゼア。



やっぱり可愛いな…



「だから…」



俺はロゼアの肩に回した手でそのままロゼアの顔を引き寄せると、唇がつくかつかないかギリギリのところでそっと囁いた。



「セルジュ、だってば」



そんな俺の言葉にロゼアは顔を真っ赤に染めると、消え入りそうな声で言った。



「セ…セルジュ、さまっ…」



やばい…すっごい可愛い…



俺はロゼアの体を離して、ロゼアの両肩に手を置いた。



「ロゼア、体は治った?」


「…?はい…」



「じゃあさ…」