*ハナコイ*



力強い、でも…すごく優しい王子様の声が心に染みる。



「俺にとってはどんなロゼアだって関係ない…ロゼアがただの"俺"を見ていてくれたように、俺も"ロゼア"だけを見てる」



王子様の言葉に、私は涙が溢れて止まらなかった。



私…あなたを好きになれて本当によかった…



「王子様…」

「ん?」



私やっぱり…



「大好きですっ…」



私の頬に伝う涙をそっと指でふくと、王子様は私を抱きしめ優しい優しいキスをしてくれた…