そして、私の顔にかかる毛布をどかすと、ちゅっと音を立てて私にキスをした。 「王子様ッ…」 私は、自分の顔が真っ赤に染まるのを感じた。 「じゃあ、行ってくるね。大人しくしてるんだよ」 私の頭をポンと撫でると、王子様は仕事をするため部屋を後にした。 王子様… 王子様の事を思うと、私は胸がキュンと熱くなった。 だって、こんなに好きなんだもん… でも、体の不調の方が大きくて、私はゆっくり目を閉じた。 夢の中では…王子様が、優しく微笑んでくれた気がした…