ただ…すごく後悔した…



ロゼアに、俺の気持ちを話さなかった事。



消してしまったはずなのに…



俺の中にあるロゼアへの思いは、ちっとも消えてなんかなかった。



でも…



「もう…遅いよ…」



俺はもう一度しゃがむと、そっとバラに触れた。



ロゼアはずっと見ててくれたんだね…



信じがたい話だけど、俺は嘘ではない気がしていた。



「ロゼアはバラだったんだね…」



王子としての俺じゃなくて…セルジュとしての俺の話を、ずっと聞いててくれたんだ…



こんな風に…バラの姿で…