傘、貸しましょうか?【短編集】


「売り切れだよ、おじちゃん」
菓子を持っている小僧のほうが口を開いた。

「残念だったな、ガキ。
また今度来いよ」

オレはそう言って先来た小僧の会計を済ませようとする。



「やだ、それが欲しい。」

それでも諦めないガキは、無理矢理お菓子を奪った。


「おい、何してんだよ。」

オレは少しだけ、眉をひそめた。