「あんたが起きないからでしょ!ユキはもう行ったわよ」 あのクソ妹。 俺が朝弱いの知ってて、起こさなかったな…。 「さぶっ」 玄関のドアを開けると、冷たい風が頬を突き刺す。 AM8;16。 俺は勢いよく走り出した。静かな路地に足音を響かせて。