一瞬浮かんだ羞恥心をかき消すように、彼の行為は激しくなる。


行為が進むにつれて少しずつ熱を帯び、汗ばむ彼の体。


熱い吐息。


それとは、対照的な冷たい眼差し。


愛を確かめあうはずの行為。


それなのに、互いの名前すら呼びあう事もなかった。


こうして、私は彼に抱かれた。