自己中王子の扱い方



「ひゃ…ッ」


「やめてほしいならはやく言えよ?」


「…ゆ…」


「ゆ?」



もう意識もうろうとしてくるし…

手の動きはとまんないし…




「…ユイ…さん…と付き合ってるん…です…か?」




「…は?」



一瞬にして翼さんの手の動きが止まる




「…」




言ってから…もうだめだと思った

翼さんはなんかよくわかんない顔してるし…

あたしもなんで翼さんの彼女の名前なんか

知ってるんだって思われそうだし…

もう何言ってもうざい子みたい…




「…そんなことか…」



「え」




翼さんはつぶやいたかと思うと

さっき使った携帯をまたもち、

誰かに電話をかけはじめた




「あ、俺」



…誰に電話してる…?



「今から俺ン家来い。は?

お前の都合なんて知らん。いいから来い

さっきくるって言ってただろ。は?ふざけんな

5分で来いよ…ぶちッ」




思いっきりいって翼さんは電話を切った



「翼さん…?」


「ユイ呼んだ」


「え!?」