元不良の青春物語


高校の近くのバス停で
バスを待ちながら隣にいる織を見る。

何故か、
織は鼻歌でも歌いだしそうな程に
機嫌が良かった。

さっきまで、
煉のことでイラついてたのに…。

ちょっと不審に思いながらも、
安心するのはなぜだろうか?

それは、不意に鳴り響いた
突き刺さるような車のクラクションで
中断された。

そしてそれと同時に
帰りのバスがついた。

クラクションは
バスのものではなかった。