元不良の青春物語


私はそういって、前へ走り出した。

鉄パイプが目の前に迫る。
それをしゃがんで避ける。

私は木刀で織の足払いをしようとした。
そうしたら織は、
ジャンプして避けた。

鉄パイプが上から降ってくる。

とっさに右に飛ぶ。

がご。

鉄パイプは、
私の足を掠めて床を傷つけた。

そのまま鉄パイプは
方向転換して私に迫ってくる。

――――― 間に合わないっ!

どがっ。

2つの鈍い音がした。

「・・・・っぁ゛?!」

織は、鈍い声を出した。

「ぅ、あ・・・っ。」

私は、苦悶の声を出した。