元不良の青春物語


煉に捕まったあと、
私はしぶしぶ煉と一緒に
校庭に戻ってきていた。

「陸上部、どこいったんだろうね。」

「そこらへんじゃない?」

陸上部は校庭にはいなかった。
サッカー部とか
野球部とかはいたけど。

「暫く待ってみる?」

「・・・・・そだね。」

煉の提案を飲み込み、
その場にしゃがんだ。

「早く来るといいね。」

「・・・・うん。」

その言葉を最後に
会話はぷつりと切れた。