「・・・・。」

「ねえ、待ってよ!」

「ついてくんな!」

言いながら、
煉から逃げるために走り出した。
煉も走って追ってくる。

「来んなっつってんじゃん!」

「だからぁ。
一緒に見に行くって言ったじゃん。」

「何をっ。」

「部活。」

「行くって言ってないしっ」

「いいから。早く行こうよぉ。」

「嫌だって、うあぁ?!」

嫌だって行った途端、
私はひょいっと持ち上げられた。