初恋 ~いつまで君は覚えてる?~


部屋に戻り、俊也さんは

「知り合いか?」と心配そうに訊ねてきた。

俺が黙っていると

「まぁええわ。とりあえず、元気だしーや」

病院で陰気くさい顔しとると心も体も弱まるで

と言った。


俺はその言葉に静かに頷いた。