「どうやって過去に行くの?」


「このURLにアクセスしたら
テレポートできるよ」


「ふ〜ん」



「過去に行く前に現在の父親に会ってみたら」



「別に会わなくてもいい」


「そう。母親には由来が子どもだってことを言ってもいいけど

父親にはバレたら過去を変えれないから!」


「普通バレないっしょ」


「さぁそれはどうかな?
血の繋がりってのは
不思議なパワーがあるからね」


「バレる訳ない!
だって私がどんな物が好きか知らないだろうし

楽しいことや悲しい時にそばにいなかったお父さんが
あたしが娘だってわかるわけないよ!

それにお父さんの居場所はわかるの?」


「当たり前やん
お父さんは高沢中学にいるよ」


「ん?聞いたことあるわ」


「サッカー部の顧問をしてるよ」


「行ってみよっかな〜」



お父さんに会いたい気持ちと
会いたくない…って
気持ちがあたしの中で交差する