黒猫前奏曲

「ミッチー…」

そして、その後ろに金魚の糞のようにいる2人の少年。

「だから、俺は道成だ。ミッチーじゃねぇ」

声が徐々にきつくなっていくのがわかった。しかし、それを掻き消すように空気の読めない男、弥生が会話に割って入ってきた。

「こんにちは、マリアちゃん」

「こんにちは、トリオさん」

私は3人を見つめて答えると、私の後ろからひょいと誰かが現れた。

「あれ?弥生じゃん」

「ゲッ!?蓮!」

その2人の反応を見ると、どうやら2人は知り合いのようだ。どのような関係かは知らないがそんなことはどうでも良い。
マリアはピーンと閃くと悪知恵が働いてしまった。

「なら、よかった。この子よろしく」

蓮を私の前に無理矢理押し出すと、弥生の前に置き去りにする。

「それでは」

面倒なことが起こる前に退散しようと思うが、空気の読めない男がもう一人いたのを忘れていた。

「ほら、いくぞ」

そう手を握られると、そのまま引っ張っられていく。