「なら、道成がソファで寝て、俺がマリアちゃんの隣りで寝る!」
そう弥生が提案するが、弥生の言動は無視された挙げ句、道成に身体を引きずられてソファに投げ捨てられた挙げ句、そのまま毛布を被させられる。
「ガキはもう寝る時間だ」
弥生に捨て台詞を残し、電気を消した。
明るく照らしていた部屋にも瞬時に闇が広がり、住民達も息を潜ませる。
道成はマリアを踏まないように気をつけながら、ベッドに侵入する。
距離を取って侵入したはずなのだが、いつも冷たいはずのベッドが、なぜか今日は仄かに温かくその温かさを彼女が作っているのだとわかった。
歩きたかったから散歩をする、寝たかったから眠る。気まぐれで本能のままに生きている彼女は、本当に猫のように思えてきてしまう。
道成は奇妙な感覚に負けて、瞳を閉ざすとすぐに眠気が訪れた。

