黒猫前奏曲

弥生を蹴り飛ばし、道成は弥生をベッドに近づけさせなかった。

「ミッチー、いてぇ~よ!!」

「だから、ミッチーって呼ぶなって言ってるだろ?」

床に這いつくばった状態で弥生が道成に悪態をつくがそれを言葉でねじ伏せる。

「ちょっとお二人さん。ベッド近くでうるさくしてたら、黒澤さんが起きちゃうよ」

久志の言葉に2人はハッとし、彼女を見て起こしてないことに安堵の溜め息をもらす。

その光景に久志はクスクスと笑うだけだった。

「にしても、今日はどのように分かれて寝る?」

いつもならベッドに道成とどちらか2人、残った1人がソファをベッドにして寝ていた。

しかし、今日はベッドに既に先約が我が物顔で寝ている。しかも、女だ。
一緒に寝れるはずがない。

「お前ら2人、床で寝ろ」

冷たい言葉を道成は容赦なく吐く。

「きたねぇぞ、道成!お前、ソファで寝るつもりだろ!?俺、床は嫌~」

道成に弥生が抱きつき断固反対する。久志は最初からわかっていたのかソファをベッドに変化させ、そこで場所取りを始めた。

「仕方ねぇなぁ。俺がこいつと寝るよ。どうせダブルベッドだし、空いてるスペースがあるだろ」

道成が最終決定のように言う。

「弥生は久志と一緒に寝ろ。ソファだって、ソファベッドになるものをわざわざ買ったわけだし、2人くらい余裕で寝られるだろ」

そう久志て弥生に指示すると、久志は嫌々納得したようだが、弥生は納得していない。