頭の上で鳴り響く時計のスイッチをとめて、
あたしはベッドから起き上がった。

「香菜~今日はおきるの早いじゃないっ!」

「目覚ましかけたからね•••」

月曜日っていうと
いつも起きられないはずなのに。
いくら目覚ましをかけても•••

隣に引っ越してきた岡本一樹。
その人の顔が忘れられられなくて
全然ねれなかったはずなのに•••

•••なんかすごく頭に残ってる。
そのひとの顔が•••

「香菜ー!はやくしなさい!」

ビクッ
ガシャン!

あたしは無性にお母さんの声に反応して
コップをわってしまった。

「もう•••はやくいきなさいっ」

お母さんの仕事を増やしてしまった•••

お父さんは国会議員。
しばらくかえってきていない。

お母さん•••
無理しないで•••

全部ストレスをぶちまけて•••



あたしがうけとめるから•••