千日紅が咲いている

 私はお酒を飲むと眠くなる。

 そして朝まで爆睡するのが常だった。

 今日もそのはずで、私はまだまだ元気な2人をほっといて布団へ潜り込んだ。

 夢の世界へダイブした。

 でも、なぜか浮上してしまった。

 ダイブ失敗。

 うっすら開けた視界に収まるは壁。

 背中越しに2人の気配。

 今何時だろうと体制を変えようとした。


「安心した」


 ヤスがそう言ったのだ。

 私は思わず、固まってしまった。


「何が?」


と返した大輔の声は、分かっていて聞き返しているような気がした。


「恵ちゃんを抱き締めて、大好きだなんてさ」

「聞いてたのか」

「聞こえたんだよ、馬鹿が」


 ヤスは苦笑しているようだった。