「ママもね、最初は同じこと言ったの。でもね、他の人には言っちゃダメだって」
あたしの手を握り返す力が再び強まる。
「誰も信じてくれないからって、そう言うの」
それはそうだろう。
さっきの男の子たちの反応が当たり前だと思う。
リカちゃんの母親の判断は間違ってない。
しかしリカちゃんがさびしげに目を伏せる仕草がどうしても気になる。
「オバケって他にどんなことするの?」
あたしはオバケがいるという前提で訊いてみた。
するとリカちゃんは、大きな目を丸くした。
「お姉ちゃん、あたしのことウソつきって言わないの?」
「言わないよ」
あたしは首を振った。
「誰も信じないかもしれないけど、リカちゃんちにオバケはいるんでしょ?」
リカちゃんはこっくりとうなずく。
「だったらリカちゃんがウソつきって言うのおかしいじゃない」
これは本心だった。
あたしの手を握り返す力が再び強まる。
「誰も信じてくれないからって、そう言うの」
それはそうだろう。
さっきの男の子たちの反応が当たり前だと思う。
リカちゃんの母親の判断は間違ってない。
しかしリカちゃんがさびしげに目を伏せる仕草がどうしても気になる。
「オバケって他にどんなことするの?」
あたしはオバケがいるという前提で訊いてみた。
するとリカちゃんは、大きな目を丸くした。
「お姉ちゃん、あたしのことウソつきって言わないの?」
「言わないよ」
あたしは首を振った。
「誰も信じないかもしれないけど、リカちゃんちにオバケはいるんでしょ?」
リカちゃんはこっくりとうなずく。
「だったらリカちゃんがウソつきって言うのおかしいじゃない」
これは本心だった。


