家はここからしばらく歩いたアパートだという。
あたしはリカちゃんと手をつないで歩いていたが、どうも気になることがあった。
それは男の子たちとの言い争いにあったオバケの件だ。
確かにオバケは嫌いだ。
けど興味がないワケではない。
ほらよくあるじゃない、オバケは怖くて嫌いだけど、怪談話はなんか聞いちゃうっていう、そんな感覚?
あたしは意を決して訊いてみることにした。
「ねぇリカちゃん、あなたの家にオバケがいるってホント?」
「え…?」
リカちゃんは大きな目をさらに見開いた。
「あ、別にさっきの男の子たちみたいに疑ってるわけじゃないのよ?」
あたしは子供相手にしどろもどろになりながら、好奇心おもむくままに発言したことを後悔した。
「いるよ、オバケ」
あたしの手を握り返す力が一瞬、強まった。
「姿は見えないの。でもいるの」
リカちゃんはつぶやくように言った。
あたしはリカちゃんと手をつないで歩いていたが、どうも気になることがあった。
それは男の子たちとの言い争いにあったオバケの件だ。
確かにオバケは嫌いだ。
けど興味がないワケではない。
ほらよくあるじゃない、オバケは怖くて嫌いだけど、怪談話はなんか聞いちゃうっていう、そんな感覚?
あたしは意を決して訊いてみることにした。
「ねぇリカちゃん、あなたの家にオバケがいるってホント?」
「え…?」
リカちゃんは大きな目をさらに見開いた。
「あ、別にさっきの男の子たちみたいに疑ってるわけじゃないのよ?」
あたしは子供相手にしどろもどろになりながら、好奇心おもむくままに発言したことを後悔した。
「いるよ、オバケ」
あたしの手を握り返す力が一瞬、強まった。
「姿は見えないの。でもいるの」
リカちゃんはつぶやくように言った。


