「僕らは、本当は人間と交わりを持ってはいけないんだ。それは、元来からの掟で」






そして、今までに見たことのないキリッとした瞳で、私を見つめた。





「それを許してもらう方法は、ある試練を乗り越えないといけないんだ。それが、僕らがしばらく離れることなんだ」







「私は、リオを待てばいいんだよね?」




「うん、何があっても此処にいて。僕は、必ず帰るから」







「私は信じるよ」








「ユキ、愛してる」




「私も、好き」









リオは、甘い口付けを1つ落とし、私を抱き締めた。






その夜、私は変わりなくリオの胸で眠った。
私が寝入ったのを、確認してリオは口付けを残し、去って行った。