「別に、私以外にも死にたい人間なんている。ただね、私の命なんか食べても美味しくないかなって。だって、やっぱり人生を充実した人間の方がいいだろうしさ」







リオの困り顔に、私は言葉を紡いだ。
リオには、幸せになって欲しいって思うから。
たまに見せる悲しそうな表情を、見れば見るほど思う。









「私、今でも死ぬことを怖いと思う。けど、生きたいとも思わないよ。リオにたくさん助けられたから、すごく感謝してる。だから恩返ししたい。それは、私の命をあげることでいいの?」