「美味しい?」




朝食の定番、クロワッサンに目玉焼き、ベーコン、ウィンナーそれにサラダ。
定番料理に美味しいも、不味いもないって思っていたけど、実際は違った。
本当に、美味しい。
だからその問いかけに、何度も頷いた。







「良かった。一応、手作りなんだよ」



「え?そうなの?」



「意外?」


私の驚く顔を、面白そうに眺めて、笑顔を零れ落とした。
ちょっと、むっとして頷いてみれば、突然立ち上がって私の近くまで寄ってきて、頭を撫でた。
私が食べ終わったのを、見計らったようで、食器をキッチンへ持っていった。