「ヴェルヌ様…これって…」
ヴェルヌを見ると、気まずそうに目をそらしている。
そしてぶっきらぼうに言いはなった。
「…作ったんだ…お前の為に…」
ミュリエルは再び指輪を見つめる。
一国の国王が妻に送るにはあまりにも質素な指輪…
しかし、そこに込められている思いの強さを感じずにはいられなかった。
「ヴェルヌ様…ありがとうございま…きゃっ」
突然、ミュリエルはヴェルヌに抱きしめられた。
「もう…指輪の話はいいだろう…」
珍しいヴェルヌの態度に、ミュリエルはふふっと微笑んだ。
「ミュリエル…」
「はい?」


