「ミュリエルさん。あなたのおかげで随分と王は変わられた…正直今の王の態度にも本当に驚きました」
そう言いながら男は優しく微笑んだ。
「そんなあなたとの結婚を反対する理由は、もう我々にはありません」
その言葉に、ミュリエルの頬を一筋の涙が伝った。
ヴェルヌが部屋を見回すと、みな笑顔でこちらを見ている。
「…ありがとう」
再び頭を下げたヴェルヌに、大臣が声をかける。
「王…大変申し上げにくいのですが…」
そう言ってゴホンと咳払いをした大臣が、言いにくそうに口を開く。
「まずは…会議にご出席願います」
会議室は、皆の愉快な笑い声に包まれた…


