いちばんの星



「俺にとって、女なんて夜空に輝くたくさんの星と一緒だった…
みな、自分が一番美しいと言うように一方的に輝いてばかり…」



ミュリエルの美しい瞳から、再び涙がこぼれ落ちる。



「でもその中で、俺は一番美しく輝く星を見つける事ができた」



そう言うと、ヴェルヌはミュリエルを力一杯抱きしめた。



もう…絶対に離さない…



「ミュリエル…君は俺にとって、いちばんの星なんだ…」

「ヴェルヌ様…」



ヴェルヌの言葉にミュリエルは涙が止まらなかった。



愛しくて愛しくてしょうがなかった…



ずっと…会いたかった…



「ヴェルヌさまッ…」



ミュリエルはヴェルヌの背中に手を回すと、しっかりとヴェルヌを抱きしめた。