恥ずかしいけど、 でも、もっと近づきたい 『そっち行っていい?』 なんて大胆なことを 声に出していた。 「おいで」 そう言って 手を引っ張られ、 雅紀のひざの上に 乗せられた。 「逆だから。 こっち向いて」 無理っ 近づきたいって 思ったけど… でも、 でもでもでもっ 向かい合うなんて 恥ずかしいよ― なのに、 こうゆうときに限って 雅紀は強引なんだよね。 抵抗できるのに 抵抗できなくて、 雅紀の思い通りにされる