後ろで菜智が騒いで、 祐希くんが 「大丈夫だって」って ずっと声をかけている。 「なんかいいな。 こうゆうの♪」 横で笑いながら言う。 『そうだね!』 と言い返した。 ガタンと音がして、 だんだん上に 上がっていくにつれ 緊張していくのが わかった。 大勢の「キャー」っと 言う叫び声と共に スピードが速くなり 一瞬でスタート地点まで 戻っていった。 ジェットコースターから 降りるとき、さりげなく 手を差し出してくれた 雅紀の手を掴んで ジェットコースターから 降りた。