陽と話さなくなって、時間だけがあっという間に過ぎていった。



1日ってこんなに早かったっけ?


1日があっという間に感じるよ。



「いよいよ月曜からテスト始まるね~!」



千夏が図書館で腕組みしながら眉間にシワを寄せた。



「土日で苦手なとこ克服しなきゃ。」


紗結ちゃんは長い髪をシュシュで束ねるとルーズリーフを取り出し勉強モード。



あたしはというと全くやる気なしで、頬杖つきながら窓の外に目をやった。



最近めっきりため息しか出ないのはナゼですか?


はぁ………ん?




「…あれ…初日って教科なんだっけ?」



あたしがアホみたいに口をあけてポカンとしていると、千夏がシャーペンの頭であたしのおでこをリズムよくつついた。



「日本史!生物!現・代・文!」


「いたっ!いたたっ!シャーペンの頭意外と痛いからやめて!」



「ったく、アンタずいぶん余裕かましてんねぇ。」



「うぅ……だってあたしが立ち向かうべき敵は2日目ですから。」


「英語・数学・政治経済の地獄の組み合わせね。」