ふたご王子に恋をした

そんなある日、

俺とヒナは予想もしてなかった場面に遭遇した。


その日はいつもと変わらなくて、俺は真美と一緒に帰る約束をしてた。


真美はその日掃除当番で「サクッとトイレ掃除終わらせてくるね!」って、笑顔で教室を出て行った。



俺は真美の席に座りながら、


もうすぐ真美の誕生日だから何かプレゼント買ってあげなきゃな、何にしよう、


なんてことを考えてた。



しばらく待ってたけどなかなか真美は帰ってこなくて、俺は急に不安になった。


ちょっと様子を見に行こうと思って教室を出たら、今から帰るところだったヒナに会った。


「…あれ、お前まだいたの。」


「真美と帰る約束してたんだけど…なかなか戻ってこなくて…」



「あぁ?戻ってこないって、どっか行ってんのか?」



「トイレ掃除。ひとりじゃないからすぐ終わると思ったんだけど…」



「…様子見に行くか。」



足早にヒナとトイレに向かうと中から話し声が聞こえてきた。


「旭くんと付き合ってるからって調子乗んなっつーの。」


「超めざわり。」


「早く別れろよ。」


「てか消えて。」



俺とヒナは顔を見合わせるとトイレに勢い良く駆け込んだ。