そして、相変わらず、
俺と真月の関係は、
進展などするはずもなく・・・

イベントの目玉化してる
自分達ホームの詰めもある様で
彼女と会う頻度は、この一ヶ月
めっきり減ってた。

ただ、俺の留守中、
部屋に練習にきていた形跡は、
片付いていながらもあって。

内、二日程は、マジで
晩飯を作ってくれてもいた。

ほんのり温もりの残るそれを、
温かいうちに、一緒に食えれば
どんなにいいだろう?って
思いながら飲み込んでいた。



そうこうするうち、
イベントの当日を迎え、
俺達は、
生徒の最終チェックなんかに
奔走している。


おかげで、毎年、
終了時刻には
フラフラになる。

真月がどうしてんのか
非常に気になる訳だが、
そんな脇見は許されず・・・

「鷹尾先生っ!
緊張するっ(>_<)
どうすんよっ!!」

今も、七海が、
楽屋で叫んでいる。

「七海!ぅるっせーよ!
黙れ!お前ら、透らにも
チェックしてもらってんだろ。

努力してたんだから
身についてるよ。」


真月から聞いてるよ。
ちゃんと・・・