「次のイベント、頑張れよ。
俺も、また頼むから、
ヨロシクな。」


彼は、そう言って
腕を解いた。


何か微妙に気まずい空気のまま
二人で表に出れば、
透と啓太君が待っていた。

「おっせーよ。真月!
うちあげいこー」

って、空気読まずな、
飲めもしない啓太君が、
空気を打破してくれた。


「センセ、行く?」

「だな。」


私たちは、先に歩きだした
二人を追いかけた。