二年もあれば
人の気持ちなんて
変わるどころか、
存在すら軽くなり
消えうせる。

俺も、里奈がアウトをだすまで
彼女のことなんて
忘れさっていたような
もんだったから。


やけぼっくり的な・・・


よくねぇよな。

こういうの。

妄想みたいに
膨らみだすから。


そんな事を
ウダウダ考えていると、
真月から約束したハズもない
帰宅メールがとどいた。


『ただいま。
お家についたよ。』

って・・・


相手間違ってんじゃね？
ドキドキしながら返信した。

ら・・・

『樹里に送ったんだよ。
つまんないなっ。
おやすみ』


その言葉に
たきつけられたように
電話を慌ててかけた。