「そういえば・・・
アコギさんて、
真面目な人、おおいよね。」
狩野先生も、堂野センセも
・・・年甲斐のない外見ながら
マジメというか、
どこか控え目というか
・・・天然というか・・
「アコギだけじゃねぇよ。
人間、好きなモンには
熱くなるんだよ。」
「それは、いえるよね。
さっ。帰って練習しよぉかな。
そろそろ、行こうっか?」
手酌の止まった頃合いを見て、
お開きを促す。
「うん。・・・あのさ。
真月。
あの合鍵、あげるよ。」
「は?」
突然の事だった。
この人は、
何をいうのか・・・?と
訝しむ。
「ああ、ほら。
イベントの練習も
キツイんだろ?」
ああ、・・・なんだ
びっくりした。
あっちは・・・
透たちとのホームの方が
出来映えを左右する。
どっちかといえば、
啓太君達のトリオの方が
私的には、比重が軽い。
でも
しってるんだ。
啓太君達より、この人の方が、
必死になってくれてる事を。
だから、私は
ホントに、雇われ歌手として
応えようと思った。



