キミの隣に

音合わせの後、
透と飲みに行くからと、
真月は、さっさと
退場してしまった。

時間割は、まだ残ってるから
引き止めるわけにもいかなくて
アイツの後ろ姿を
見送ったわけだが。


ファイルを返しに行った控室で
堂野さんに会って
一緒に帰路に着く。

周りを見渡した後、
彼は、おもむろに口を開いた。


「鷹尾君てさあ。
相当わかりやすいよね。」

「何が・・・っすか?」


「真月の事、大好きなんだなあ
って思って。」


ニヤニヤって字幕が見えるらい
笑ってやがる。


・・・そりゃ、
わかりやすくもなるよ。
二年越しだもん。


頭ん中、クリスマスと
バレンタインに侵された
みたいになってるよ。


大好きだよ。


二年前は、
脈ありだったなんて
きかされたら、
焦るに決まってんだろ。


「で、どんな感じ?」

「なっ・・・何がっすか?」


「脈あり?」

「・・・・」


・・・わかんねぇよ。


「あんだけ、
わかりやすいのに?
こりゃ、脈ナシかなぁ〜?」

「マジっすか?!」

思わず食らいつく。