その後も
彼等がつまづけば息をのみ、
上手く流せれば
ホッとした表情をして。
器用なのか
不器用なのか
・・・この人だけは。
二人が、教室をでた途端
大きな溜息をついていた。
「どうだ?アイツら。
組んでやってくれる?」
ギターのボディに被さるように
彼は気力を抜く。
「もちろん♪
受けたからには、やりますよ?
本番、楽しみだね。」
彼のトレードマークとも言える
明るい色の髪を撫でる。
「マジ?逃げんなよ。」
えっ・・・?
「俺がサポートするから。
最後まで責任持つから。
逃げんなよ。」
「うん・・・」