キミの隣に

 
「なあんだ。真月とやったら
ハマルらしいよ。」

『・・・らしい』って
なんだよ。

「俺、アイツと
付き合い長いじゃん?
何人かのオトコと一緒に
酒飲んだ事あんだけどさ。
皆、絶賛してたな。」

・・・何人オトコいんだよ?!

・・・まあ

あの風貌なら、そうもなるか。

それでも
あんな顔して

リングにキスしてんだな。

「お前、俺をおちょくって
楽しんでるだろっ。」

ちょっと、ムッとして
言い放つと、
透はうれしそうに
笑いやがって。

「鷹尾センセってさ。
真月に惚れてんの?」

・・・・

俺、惚れてんのか?

「んなこと・・・」
「惜しかったな。」

えっ?

透の声が被った。

「二年前なら、落とせたかもな。
ネタあんのに、残念だな。
じゃーね。」

そういって、
部屋を出ようとした
ガキのシャツの裾を、
とっさに掴んだ。

「お?素直じゃん。」

にんまり透は口元を歪める。

「に・・・二年前って?」

視線を合わせる事なんて
恥ずかしくてできずに
窓の景色を見ながら、
ポソッと問うた。