キミの隣に

「改まって言われると、
何て呼べばいいのか、
困るわね。」

真月は、苦笑した。

部屋に戻って、彼女は
冷蔵庫にビールを数本抜いて、
なおしてくれる。

「おーっ!スゴーい。
自炊の形跡ありじゃんっ。
今度、何か作ってよ。」

「バーカ。
何で真月に作るんだよっ。
ってか、お前、作ってよ。」

言いながら、どきどきしてる。

マジ、恋人だと
錯覚しそうになる。

なのに・・・
彼女は

「ええっ。面倒くさいじゃん。
それが苦じゃなきゃ、
とっくに結婚してるって。」

って、バッサリ
冗談にして切り捨てる。

またヤラレッ放しの状態。

悔しくて、新たに挑む。

「真月、
ゴム買ってきてくれた?」

照れる顔が見たかっただけ
だったんだ。

「ああ。ほらっ」

彼女は、掌くらいの箱を
投げてよこす。

「マジで買ってきたのか?!
俺、ゴムは
使わない主義・・・」

・・・と、

うろたえて、心の声を
口にだしてしまっていた。

が・・・
掌のソレに

生暖かい視線をそそぐ。