でも、


結局、


来てたりする。



・・・センセの部屋に。




もちろん
近くにホテルは
とっている。


でも、今日は、
来る必要がなかったほど、
室内はキレイに片付いていた。
 

「キレイになってるじゃない。
なぁんだ、来なくても
よかったじゃない。」
 
「来ないと
合わせらんないじゃん。
真月、時間ないだろ?
スタジオ行って帰ったら
今より疲れるだろ?」


じゃあ、何・・・?

これ、私のために
買ってくれたの?

びっくりした顔の私に
彼はいう。

「真月のためだけじゃ
ないよ。
俺も、ここで教えんなら
要るなって思ってたし。
夜中に練習も、
気兼ねなく出来るじゃん?」


やっぱ、センセでも
練習するんだ。

・・・当たり前か。

 
そういってくれると
ちょっと気分が軽くなる。

それにしても
そんなに
疲れて見えるのかなあ。


実際、疲れてるけど・・・。


「真月、さっさとやろうぜ?」

「あ、うん。
センセ、その前に、
水買ってくる。」

「水?ああ、乾燥するもんな。」