これを描くため
だったとは・・・

部屋の配置図
現状図と変更後の図面

要は、戻ってくる時の
家具の配置図面・・・

俺の計画性のマズさを
熟知してやがる・・・


すっごい・・・

俺の私物と配置した時に
狭くなんないようにかな?
細かいサイズがはいってる。

じーっと図面を観察してる間に
この時間にはシャキっと
しておいてねって
宣告された時間になり、
玄関先に数人の気配がした。

これも、彼女が手配した
業者で
何でも一緒に仕事をする事が
多い人らしい。
 

・・・ってか?!
何で鍵あけてるよっ?!

硬直した俺をよそに
豪快に扉は開かれた。


通路に、複数の人間が
立ってるのがみえて。


「樹里?ただいまっ♪」

ヒョコっと、
真月の顔がみえた。


「真月?!」

バッと立ち上がった衝撃で
パイプイスが倒れて
床にあたり固い音を立てる。

何で?!

「有休消化だよっ。
ただいま。」

彼女は養生されていく
フロアをコツコツ軽快に歩き
近づいて来る。