「もうすぐ、決まるんでしょ?
恒例のイベントの出演者。」


ああ
そうだったな。

忙しくなるな。

毎年、ウマイ奴を組合せて、
生徒集めのイベントを等している。

啓太も、彼女達も、
毎年漏れずにそこにでていた。

だから、俺は、
彼女の事を覚えていた。

彼女と透達は常連で、
毎年、会場のノリを
かっさらっていて。

初めて出演枠を獲得した年に、
その様子を目の当たりにした
啓太は、毎年、彼女を
狙っていた。


「俺、あの人と、
どうしてもやりたいんだよね!」


は?!

お前には年上すぎだろ?!

「客引きパンダとしちゃ
最高だよなっ!あの人っ!」



・・・あ。


・・・音楽・・・ね。


しっかし・・・

パンダって・・・


「だから、セーンセっ!
顔!赤いから。

毎週会いたかったら、
選曲キバッてくれりゃー
いいんだからさっ!」

俺じゃねーだろっ?!
捕獲作戦を練るのは?!


ま。ぬかりないけど・・・


彼女の好みは、
里奈にリサーチ済みだから、
そーゆーの種蒔きは、したし。