「あたり前だろ。
いつでも帰ってこいよ。」

俺的には、
今投げ出して帰ってきても
歓迎だよって、樹里はいう。

「でも、真月の事だから
最後までやり遂げたいだろう?
春までもう少しだから
我慢するよ。」

「なるだけ
早く帰るからね。」

「戻ってきたら・・・
なるだけ近くにいてってか
今度からは、
勝手に行かさないからなっ。」

どこみて言ってんだか。

赤い顔して。


表情豊かだね。
樹里は。



いままで不足していた
言葉を紡ぎながら

私たちは
再び指を絡めて
歩きだした。